第27回日本小児IBD研究会学術集会

ご挨拶

第27回日本小児IBD研究会学術集会
会長 齋藤 武
(千葉県こども病院 小児外科部長)

第27回日本小児IBD研究会を担当させて頂くことになりました。約20年前に血便を呈する1歳のIBD患児を担当した際、診断・治療の難しさと興味を感じ、以来本研究会に参加してきました。当初、演題数は20題程度で1日かけて症例を議論する場でしたが、小児患者数の増加とともに本疾患に興味を有するメディカルスタッフも増え、近年研究会が大きくなっているのを実感しています。治療は様変わりし、5ASA、ステロイドと栄養療法が主体であった時代が過ぎ、今advanced therapyが全盛です。薬物治療のもち札が増えるのは喜ばしい限りですが、特に小児例においてはその適応・効果・副作用を検証し、他治療とメリット・デメリットを比べ、長期的視野に立って治療法を選ぶ姿勢を大事にしたいと思っています。

IBD診療には、遺伝学的診断、内視鏡治療、手術、精神面のサポート、薬剤指導、移行期医療なども包含され、チーム医療の質が問われます。小児例では身体精神的発達状況、家族との関係、社会環境などを個別に考える必要があり、チームの構成単位が円滑に連携することが求められています。本学術集会では、IBD診療を進める際に遭遇する組織間の壁を念頭に、「垣根を越える」というテーマを設定しました。施設、診療科、業種、治療法、慣例や常識など様々なborderを日頃意識しますが、それらを乗り超えて意見交換を促進したいと考えます。ボーダレス、シームレスという言葉もありますが、壁と垣根を意識的に・主体的に越える、というニュアンスをこめました。参加者の皆様には是非、自ら動いて境界を越えて頂きたいと願っています。

本学会の会長を外科医が務めるのは3回目になります。第11回の根津理一郎先生、第12回の内田恵一先生に続き、実に15年ぶりです。どちらかといえば診療の端にいる外科医が主催するせっかくの機会ですので、小児科・内科の先生方はもちろんのこと、各部門で尽力する方々‐外科医、内視鏡医、看護師、薬剤師、栄養士、心理士など‐にも大いに焦点をあて、小児IBD診療全体の理解と啓蒙につなげたいと感じています。

場所は千葉幕張メッセの国際会議場です。学会研究会の本義であるdiscussionを円滑に進めるべく準備を進め、シンプルかつコンパクトな運営を目指します。皆様の記憶の片隅に残る会とすべく尽力させていただきます。ご参加を心よりお待ち申し上げます。

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